参考資料:バレエギャラリー30 登場人物&物語図解[佐々木 涼子 (監修) ] そして私の主観も入っております。予めご了承下さいませ。
白鳥の湖 - Swan Lake
ジークフリート王子の成人を祝って庭園に村人や宮廷の人々が集まって踊っている。王妃が王子を祝福し、弓矢を贈り、明日の舞踏会で花嫁を選ぶよう言い渡す。
身を固める事に憂鬱になった王子は白鳥の群れが空を横切って飛んでいくのを見るとそれを追って友人達と森の湖へ。
すると白鳥は岸に上がり、乙女に姿を変えていったのだった。
白鳥たちの中心に居る王女オデットの美しさに心を奪われ弓をおろす。そして白鳥たちが悪魔に支配されていること、そしてその魔力を打ち破るには唯一の相手に捧げる永遠の愛しかないことを王子に語った。
2人は互いに惹かれあい、王子はオデットに永遠の愛を誓うが、オデットは悪魔が2人を邪魔するに違いないと警告する…
みどころ
- 王子の友人により踊られるパ・ド・トロワ
- 白鳥たちの群舞
- オデットと王子の愛のアダージョ
- 有名な4羽の白鳥や大きな白鳥などの踊り
- オディールと王子のグラン・パ・ド・ドゥ
- オデットと王子の悪魔との対決
ジゼル - Giselle
ドイツのとある森のほとりに村娘のジゼルは母とひっそり暮らしていた。
森番のヒラリオンはジゼルに想いを寄せていたが、ジゼルは向かいの家に出入りする青年ロイスに惹かれていた。
ロイスはジゼルに恋を語り、恥らう彼女の心を開かせる。心臓が弱く、好きな踊りを止められているジゼルだが、ロイスと踊っていると全てを忘れるほど楽しかった。
ヒラリオンはロイスを不振に思い、ジゼルに忠告するが彼女は耳を貸さない。
そして愛を誓う彼を信じ、ジゼルは結婚を夢見るようになる。
しかし、ロイスは身分を隠した貴族アルブレヒト大公で、婚約者もいる身だった…
みどころ
- ジゼルとロイスの愛の語らい
- ジゼルのソロとペザント・パ・ド・ドゥ
- ジゼルの狂乱と死
- ミルタとウィリたちの踊り
- アルブレヒトと精霊ジゼルの神秘的なパ・ド・ドゥ
- ミルタに死ぬまで踊り続けるよう命じられたアルブレヒトとそれを励ますジゼルの踊り
ロミオとジュリエット - Romeo and Juliet
イタリアヴェローナの街の市場でモンタギュー家のロミオは意中の女性に恋を打ち明けるが相手にされず、落ち込むロミオを友人のマキューシオとベンヴォーリオが誘い街の人々と踊って気を晴らす。
そこへモンタギュー家と長らく反目しあっているキャピュレット家のティボルトが現れて挑発し、戦いが始まるもヴェローナ大公の仲裁により剣を置くが互いの憎しみは消えないまま。
キャピュレット家の広間では仮面舞踏会が開かれ、ロミオが2人の友人と紛れ込んでいる。ジュリエットも加わり互いの存在に気付かず踊っているが、ふと出会った瞬間2人は恋に落ちる。
反目しあう良家に生まれついた2人の許されない愛の結末は…?
みどころ
- ロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオの踊り
- 貴族達の荘厳な踊り
- ロミオとジュリエットのバルコニーのパ・ド・ドゥ
- ティボルトとマキューシオの決闘
- 一夜を共にしたロミオとジュリエットの別れのパ・ド・ドゥ
- ジュリエットの死体と踊るロミオ
マノン - Manon
あらすじを紹介するにはちょっと難しいッスね、マノンって。
かいつまんでみますと、自堕落で貪欲な内面を清らかで美しい容貌でくるんだ魔性の女、マノン。
彼女に恋した地方の良家出身の神学生、デ・グリュー。
マノンの美貌を利用して好色な老富豪ムッシューGMの囲い者にして甘い汁を吸おうとする野心家のマノンの兄レスコー。
善悪の判断や倫理観を持たず欲望のまま行動するマノンにより裏切りがバレてしまうと、ムッシューGMは兄レスコーを虫けらのように殺し、マノンを流刑にしてしまう。
流刑地にまで付き添ってきたデ・グリューは、好色な看守に慰み者にされている現場に駆けつけ看守を刺し殺してしまう。
後が無くなった2人は昼夜も知れない沼地へとさまよい込み、衰弱したマノンは過去の妄想に苛まれながら息を引き取る。
…っていう、オチまで言ってしまいましたが神学生デ・グリューを破滅に追いやる魔性の女のお話って感じです。壮絶です。
みどころ
- マノンとデ・グリューの出会いのパ・ド・ドゥ
- 寝室のパ・ド・ドゥ
- レスコーの酔っ払いのパ・ド・ドゥ
- デ・グリューの懇願のソロ
- 沼地のパ・ド・ドゥ